骨が少ない場合の手術

骨が少ない方にサイナスリフト、骨再生誘導法(GBR)など骨量を増やす方法などの説明をします。

骨が少ない場合の手術について

インプラントを埋入する場所に骨量が足りない場合、サイナスリフト、骨再生誘導法(GBR)など骨量を増やす方法があります。また、骨があるところにインプラントを埋入し傾斜させる方法もあります。

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サイナスリフト(上顎洞底挙上術)

上顎の奥歯の上方には上顎洞と呼ばれる空洞があり、骨の厚みを制限しています。歯を失った部分の骨量が不足してインプラントが埋入できない場合には、上顎洞に骨移植をして骨量を増やすことができます。

症例

・上顎左右の奥歯にインプラントを希望された患者さんです。CTスキャンを撮影すると、骨の厚みが 1 mm程度しかないことがわかりました。骨量を増やすため、サイナスリフトを計画しました。

・インプラント予定部の歯肉に切開を入れ、骨に穴を開けます。上顎洞底の粘膜が露出するので、慎重に持ち上げます。

・粘膜を持ち上げて出来た空洞に人工骨を移植して、歯肉を縫合します。

・数ヶ月待つと人工骨が吸収され、かわりに患者さんの骨が再生しインプラントを埋入できます。

・術前・術後のレントゲンを比較すると、骨の厚みが大きく増加しているのがわかります。

治療前

治療後

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骨再生誘導法(GBR)

組織の再生を促す膜を骨欠損部に応用し、骨を再生させる方法です。

症例

左上 2 番目の歯を失くされ、インプラントを希望された患者さんです。

CTスキャンの画像からは、骨幅がせまく細いインプラントを埋入しても頬側、舌側には 1 mm以下の骨しか残らないことがわかりました。インプラントの周囲に十分な骨がないと、治療後に骨吸収が起こる可能性が高くなります。そのため、インプラント埋入と同時に骨再生誘導法(GBR)を計画しました。

1、切開を入れ、歯肉を開くと大きな骨のくぼみが観察されました。

2、頬側の骨のくぼみの下には、インプラントが透けて見えています。

3、骨のくぼみに人工骨を移植し、その上に組織再生膜を設置しました。

4、後日膜を除去すると白く硬い骨組織ができており、術前と比べてくぼみが平坦になっていました。

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傾斜埋入

説明図

下顎の奥歯の下には骨の中を神経が走行していて、前方のオトガイ孔という穴から骨の外に出ます。もしもインプラント手術でこの神経を傷つけると、下唇の感覚に麻痺が出ます。インプラント手術で最も注意すべき点です。神経の上に十分な骨量があれば、インプラントの埋入が可能です。もしも骨が足りない場合には、オトガイ孔よりも前方にしかインプラントは埋入できません。そのような場合には、オトガイ孔より前方にインプラントを埋入して後方に傾斜させる方法があります。

症例

右下(レントゲンで向かって左)にインプラントを希望された患者さんです。CTスキャンで確認すると、下顎後方部では神経の上の骨量は十分ではありませんでした。前から2本目のインプラントを後方に傾斜させることにより、前から6番目までの歯を入れることができました。

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