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Dr.篠田のブログ/【歯列矯正】

歯周治療に歯列矯正を併用した 重度広汎型侵襲性歯周炎症例:ISCT研修会

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。

 2015 / 1 / 23 は私の症例発表でしたテーマは「歯周治療に歯列矯正を併用した重度広汎型侵襲性歯周炎症例」で、30代前半で重度に歯周病が進行し歯の病的移動も起こった「侵襲性歯周炎」という歯周病の患者さんでした。

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初診時重度に歯周病が進行し、歯をなくしたすき間に奥歯が倒れ込み、お口全体で歯並びが崩れ上手く噛めない状態でした。このため患者さんは歯周病の治療と噛み合わせの治療を希望して来院されました。

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前歯は噛み合っていないため咬み合わせの誘導(咬合誘導)の役割を果たしておらず、歯ぎしりをすると奥歯が左右に揺らされる(咬合性外傷)状態でした。このため歯周病治療の後、倒れた歯を起こして清掃しやすく、機能的に咬める歯並びにするために、歯列矯正も行うことにしました。

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歯周病治療:歯みがき指導歯石除去再評価検査の後、改善の十分でない部位には歯ぐきの手術を行いました。上の写真は歯みがき指導のために、歯垢を染め出しした時のものです。

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咬合調整:矯正前に噛み合わせの調整をして、矯正の基準となる安定した顎位で噛めるようにしました。

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矯正前後の比較:倒れた歯を起こして、清掃しやすく、機能的に咬める歯並びにしました。

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矯正前後の比較:下顎の大臼歯は倒れたものを起こすことにより、歯周ポケットが浅くなり、ブリッジの土台として利用できるようになりました。

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初診時とメインテナンス移行時の比較:歯周病が改善し、機能的な噛み合わせも獲得することができました。

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治療後の経過:患者さんには現在も定期健診に通っていただき、経過は良好です。ホワイトニングをして歯が白くなっています。


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子供のマウスピース矯正:東京医科歯科大学歯科同窓会臨床懇話会

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 東京医科歯科大学歯科同窓会中野支部では学術委員として、学術講演会の企画や準備の仕事をしています。2014 / 9 / 29 は日本大学松戸歯学部矯正科の徳永利先生をお招きして、「新しい矯正装置 <クレア> の混合歯列前期での使い方」というテーマでご講演いただきました。

 乳歯と永久歯の両方がある歯列(混合歯列)において、歯に対して顎が小さく歯が並びきらないこと(叢生)が予想される場合には、マウスピースを用いて歯列を広げて歯が並ぶスペースを作る治療が有効なことがあります。成長が終わった大人の歯列では歯を抜かないと並べられない場合でも、子供のうちに歯列を広げておくことにより、自然に歯が並び易くする、または抜歯をしないで矯正できる可能性を大きくすることができます。

 今回の講演会では、そうした子供の歯列拡大のための装置「クレア」の使い方を多くの症例を挙げてご説明いただきました。診断、適応、装置の製作・使用法まで非常に明快にお話しいただき、大変有意義な講演会になりました。


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できるだけ抜歯をしない歯列矯正:小児のマウスピース矯正

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2013 / 11 / 8 は埼玉県でご開業の小林先生の症例発表でテーマは「小児のマウスピース矯正でした

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症例写真:小林先生ご提供

歯列を拡大して抜歯を避ける

 成人矯正では成長が終わり顎の大きさが決まっているので、歯列に歯が並びきらない場合(叢生)は歯を抜いてスペースを作り矯正をすることが多くなります。これに対し小児においては歯列の成長を誘導してスペースを作ることにより、抜歯をしないで矯正することができるチャンスが大きくなります。

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スペースを作り歯が自然に綺麗に並ぼうとする力を利用

 今回の小林先生の発表はこのような歯列を拡大するための小児のマウスピース矯正」についてのものでした。マウスピースで歯列拡大することで、歯が本来もっている自然に綺麗に並ぼうとする力を利用して歯を並べる治療方法で、歯にワイヤーを装着する通常の矯正(ダイレクトボンディングシステム)よりも安価に治療でき、抜歯を避けるチャンスが大きくなるのが特徴とのことです。歯が自然に並ぶのを期待する治療であるため2次矯正が必要になる場合もあり、賛否両論の治療法でもあるとのことです。発表ではタイプの違う12症例を挙げ、どのような症例がマウスピース矯正の適応か、どんな症例が難しいのかをわかりやすく説明されました。


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歯周病治療における歯列矯正の役割

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 中野区歯科医師会では学術委員会に所属して、学術講演会の企画や準備の仕事をしています。2013 / 9 / 11 は北区でご開業の百瀬保先生をお招きして、「一般臨床医が行えるMTMのワンポイント」というテーマでご講演いただきました。

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図:Ingber (1974) より引用改変

 矯正を専門としない一般歯科医が、かみ合わせを大きく変えず短期間で終わる部分的な歯列矯正 (MTM) を行う際の注意点について、多くの症例を挙げながらご解説いただきました。百瀬先生は歯周病患者の歯列矯正も多数手がけておられました。歯周病により歯の周囲に骨欠損ができた症例で、歯列矯正で歯を動かすことにより骨形態を平坦化して歯周ポケットを浅くする取り組みなどをご紹介されていました。重度歯周病症例では歯並びが崩れたり、歯の周囲に骨欠損と深い歯周ポケットが出来たりします。このため重度歯周病の治療では歯列矯正が必要になることが多く、今回の講演は非常に参考になりました。


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抜歯をしない マウスピースを使った歯列拡大を中心とした小児歯列矯正

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 2013 / 5 / 16 は、東京医科歯科大学歯科同窓会中野支部の臨床懇話会に参加しました。講師は小児歯科専門医で、茅ヶ崎でご開業の國本洋志先生をお招きしました。現在國本先生の診療所では小児の虫歯は激減しており、予防・定期検診、歯列矯正が診療の大きな割合を占めるようになっているとのことでした。
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マリン小児歯科 HP より

【抜歯をしない歯列拡大】
 成人矯正では歯の大きさに対して顎の大きさが決まっているので、顎が小さく歯が並びきらない場合には抜歯が必要になります。ところが乳歯から永久歯への生え換わりの時期(混合歯列期)には顎の骨も成長しているので、マウスピースを使って歯列を拡大することにより、多くの症例で歯を抜かずに矯正することができるそうです。

【睡眠時無呼吸症候群が改善】
 また、舌が下がり気道を閉塞する睡眠時無呼吸症候群の子供の場合、歯列拡大をすることで舌の収まるスペースが広くなり睡眠時無呼吸症候群が改善することが多いそうです。


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