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Dr.篠田のブログ/【審美歯科】

包括的な審美治療 ― 東京医科歯科大学歯科同窓会 学術講演会

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画像:中川雅裕先生プレゼンテーション資料

 2016 / 10 / 2 は、東京医科歯科大学歯科同窓会の学術講演会に参加しました。タイトルは「Comprehensive Dentistry - 審美治療 2人の Esthetique Japon -」で、講師は東京都でご開業の中川雅裕先生と兵庫県でご開業の米澤大地先生でした。

 講演内容はタイトルのとおり審美に主眼をおいた包括的な治療についてで、歯周外科、歯列矯正、セラミックによる修復、インプラント治療など多岐にわたりました。両講師とも多くの症例を提示され、そのどれもが機能的、審美的に改善され素晴らしいものでした。

 また、それぞれの症例の診断基準、治療計画が科学的な根拠に基づいた論理的なもので、大変勉強になりました。自身の臨床に取り入れるべき点がいくつも見つかり、収穫の多い一日になりました。

 

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歯科におけるデジタル化とオールセラミック修復:ISCT研修会

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2016 / 3 / 11 はボストン大学歯学部臨床教授の山本英夫先生をお招きして「歯科におけるデジタル化」と「歯科修復材料」についてお話しいただきました

歯科におけるデジタル化

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 従来の歯科治療では、

①歯を差し歯・詰め物の土台として削る

②歯型取り

③型に石膏を注いで模型を作る

④模型上で差し歯・詰め物を製作

上記の手順で歯科修復物を製作してきました。近年はセラミック修復物などにおいて④の工程をコンピュータ上で設計しコンピュータ制御の装置で製作(CAD/CAM)したり、②の型とりの代わりにデジタル機器で歯を撮影することにより、③石膏模型を作らず、④CAD/CAMで製作することができるようになりました。

 講演ではCAD/CAM修復物の適合精度や審美性、強度について、研究論文や症例を挙げてご説明いただきました。

歯科修復材料:ジルコニアは対合歯をすり減らす?

2016031305.jpg 後半は歯科修復材料、特にオールセラミック修復についてお話しいただきました。以前の審美歯科治療では、セラミックのみでは十分な強度が得られないために、金属のフレームをセラミックでコーティングした修復物が主に用いられてきました。近年では e.maxジルコニアなど強度の高いセラミックの登場により、金属を使わないオールセラミック修復が可能になりました。2016031304.jpg 興味深かかったのは、ジルコニアの対合歯(噛み合う相手の歯)のすり減りについてです。ジルコニアは非常に強度・硬度が高いので、対合天然歯をすり減らすのではないか?という疑問を持たれがちです。山本先生のグループは e.maxジルコニア、従来のセラミックを天然歯と60万回噛みあわせた後どのくらいすり減ったかを実験で調べました。その結果、ジルコニアは他の材料に比べて対合歯をすり減らせる量が著しく少なかったそうです(上写真グラフ)。その理由はジルコニアの粒子が細かいために、表面を削って荒くしてもその後研磨すれば、表面は非常になめらかになるためではないか?と考察されていました。
 その他にもオールセラミック修復における接着材についてなど、臨床の参考になるお話をたくさん伺うことができました。


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ファイバーポストと金属ポストによる微小漏洩の違い

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2015 / 4 / 17 は論文抄読会でテーマは「ポストの種類による微小漏洩の違い」でした文献)。

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画像:bioloren.com より引用改変

 虫歯などにより歯の頭の部分(歯冠)がなくなってしまった場合、歯の神経の穴(根管)に心棒(ポスト)を立てて土台(コア)を作ります。さらにこの上に銀歯やセラミックの被せ物(クラウン)を装着します。

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ファイバーポストを用いた支台歯

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オールセラミック・クラウン装着時

 今回の研究はポストの材質や製品の種類によって、根尖へのばい菌の侵入の原因となる微小漏洩(microleakage)に差があるかを調べたものでした。抜去された天然歯90本を10本ずつの9グループに分け、8種類のグラスファイバー製のポスト(ファイバーポスト)と1種類のステンレス製ポストを根管に接着しました。

 この9グループに漏洩試験を行ったところ、最も漏洩の大きかったのはステンレス製ポストを用いた根管でした。また、8種類のファイバーポストを用いた根管にはグループごとに漏洩の値にばらつきが大きく、中にはステンレス製ポストを用いた根管と有意差の無いグループもありました。

 この微小漏洩の差は、ポストが接着材とくっついて根管を封鎖できているかどうかの差であると考えられます。このことからファイバーポストでも種類によってよく接着するものと、そうでないものがあることが示されました。また、うまく接着しないポストは漏洩だけでなく、脱離や虫歯(2次う蝕)の原因になる可能性もあるため、ファイバーポストの製品は慎重に選ぶ必要があると感じました。


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歯周治療に歯列矯正を併用した 重度広汎型侵襲性歯周炎症例:ISCT研修会

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。

 2015 / 1 / 23 は私の症例発表でしたテーマは「歯周治療に歯列矯正を併用した重度広汎型侵襲性歯周炎症例」で、30代前半で重度に歯周病が進行し歯の病的移動も起こった「侵襲性歯周炎」という歯周病の患者さんでした。

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初診時重度に歯周病が進行し、歯をなくしたすき間に奥歯が倒れ込み、お口全体で歯並びが崩れ上手く噛めない状態でした。このため患者さんは歯周病の治療と噛み合わせの治療を希望して来院されました。

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前歯は噛み合っていないため咬み合わせの誘導(咬合誘導)の役割を果たしておらず、歯ぎしりをすると奥歯が左右に揺らされる(咬合性外傷)状態でした。このため歯周病治療の後、倒れた歯を起こして清掃しやすく、機能的に咬める歯並びにするために、歯列矯正も行うことにしました。

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歯周病治療:歯みがき指導歯石除去再評価検査の後、改善の十分でない部位には歯ぐきの手術を行いました。上の写真は歯みがき指導のために、歯垢を染め出しした時のものです。

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咬合調整:矯正前に噛み合わせの調整をして、矯正の基準となる安定した顎位で噛めるようにしました。

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矯正前後の比較:倒れた歯を起こして、清掃しやすく、機能的に咬める歯並びにしました。

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矯正前後の比較:下顎の大臼歯は倒れたものを起こすことにより、歯周ポケットが浅くなり、ブリッジの土台として利用できるようになりました。

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初診時とメインテナンス移行時の比較:歯周病が改善し、機能的な噛み合わせも獲得することができました。

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治療後の経過:患者さんには現在も定期健診に通っていただき、経過は良好です。ホワイトニングをして歯が白くなっています。


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オールセラミック・クラウン(e.maxプレス)症例

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【術前】
今回の患者さんは、「さし歯の根元が黒く見える」とのことでご相談をいただいた方でした。2014091413.jpg
【術後】
歯周病と虫歯の治療、ホワイトニングをした後、金属を使わずすべてセラミックでできたオールセラミック・クラウンを製作しました。
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【オールセラミッククラウン】
すべてセラミックでできているため、天然歯に近い自然な色と透明感が再現できます。
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