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Dr.篠田のブログ

歯の喪失後に歯ぐきが陥没しないための人工骨移植

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加しており、隔週で症例検討会と論文抄読会をしています。このため金曜の診療は18:00までとさせていただいております。2015 / 4 / 3 は論文抄読会でテーマは「リッジプリザーベイション歯の喪失後に歯ぐきが陥没しないための人工骨移植)」でした文献1文献2)。

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 歯を失った後、多くの場合その部位の歯ぐきは周囲よりも陥没します。インプラント治療をする場合、残った骨の量が十分であれば機能的な問題はありません。ところが前歯のインプラント治療においては、歯ぐきの陥没があると機能的に問題が無くても見た目の不調和が生じる可能性があります。このような抜歯後の歯ぐきの陥没を予防する目的で骨移植を行うことを、リッジプリザーベイションと言います。

Araujo et al. 2014  より引用

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 文献2リッジプリザーベイション後の骨量を人工骨移植を行わなかった部位のものと比較した研究でした。28人の患者さんを抜歯後のリッジプリザーベイションあり・なしの2グループに分け、4ヶ月後に抜歯部位の骨量をCTスキャンで調べました。その結果、リッジプリザーベイションなしのグループは骨量が25%減少したのに対して、リッジプリザーベイションありのグループの骨量の減少は3%でした。著者らはリッジプリザーベイションにより骨量の減少が著しく抑制されたと結論づけています。

 その一方文献1ではリッジプリザーベイションあり・なしの2グループで、抜歯部位の6ヶ月後の骨を組織学的に調べています。その結果、骨移植を行ったグループでは移植骨が吸収されず、骨の成熟が遅いということがわかりました。

 上顎の前歯など審美性が求められる部位では、抜歯後にリッジプリザーベイションを行い、治癒期間を少し長く取ってインプラントを埋入するのがいいようです。


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カテゴリー:【インプラント】, 【学会・スタディーグループ】, ・ISCT研修会  日時:2015年4月10日

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