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Dr.篠田のブログ

歯周再生療法、ルートカバレッジ

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 毎週金曜日は、以前に私が勤務していた西堀歯科の勉強会 ISCT研修会に参加させていただいています。隔週で症例検討会と論文抄読会をしております。

 2011/12/16は論文抄読会でテーマは「歯周再生療法」と「ルートカバレッジ」でした。


「歯周再生療法」 Cortellini P, Stalpers G, Mollo A, Tonetti MS 2011

歯周病が重度に進行して”Hopeless”と診断された50本の歯を25本ずつの2グループに分け
・テストグループ:症例に合った再生療法を行う
・対照グループ:抜歯してインプラントやブリッジにする
この2グループの5年後の経過を比較した研究でした。

2011121701.jpg

Cortellini P, Stalpers G, Mollo A, Tonetti MS 2011 より
結果は
・テストグループ:25本中2本は抜歯になったが、23本は状態が改善した。
・対照グループ:25部位のインプラントやブリッジはすべて残存
結論は、たとえ”Hopeless”の歯でも再生療法は妥当な選択肢のひとつであるとのことでした。
上の写真の症例でも術前は根の先まで骨がなくなっていますが、再生療法を行い驚異的に改善しているようです。Cortelliniのチームでしか出せない結果で、一般の歯科医が治療しても同じようにはならないかもしれませんが…


ルートカバレッジ」 D Cardaropoli, L Tamagnone, A Roffredo, L Gaveglio 2011 

 病的に歯肉が後退して歯根が露出した部位で、もう一度歯肉を元の状態にもどすことをルートカバレッジ(根面被覆)と言います。歯周外科処置の1つでいろいろな術式がありますが、患者さんの別の部位から歯肉を採取して歯肉後退部に移植する方法が多く用いられます。この方法は信頼性が高い反面、歯肉の供給部位と移植部位の2ヶ所にメスを入れる必要があります。そこで人工的な移植材を用いることにより手術部位を1ヶ所にすることができます。

 今回の文献は①「患者さんから採取した歯肉」と②「ブタ由来のコラーゲン移植材」を用いてルートカバレッジした結果の比較をしています。22人の患者さんを無作為に2グループに分け①、②の移植によるルートカバレッジを行いました。結果は歯肉後退部で①96.97%、②94.32%の露出根面をもう一度歯肉で覆うことができ、グループ間で統計学的に差がないとのことでした。今回の結果はコラーゲン移植材の効果を示すもので、患者さんの痛みの軽減と手術時間の短縮が期待できます。またルートカバレッジ以外でも歯肉移植を必要とする症例への応用の可能性も示唆するもので、大変興味を持ちました。

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カテゴリー:【歯周病】, ・歯周外科, 【学会・スタディーグループ】, ・ISCT研修会, 【歯茎の腫れ痛み】  日時:2011年12月18日

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